蕁麻疹とは
蕁麻疹は、5人に1人が、一生に一度は経験することがあるといわれている、頻度の高い皮膚の病気です。
蕁麻疹の経過として、多くは半日〜1日以内に消失しますが、中には、長期間出現と消失を繰り返す場合や、長期間に渡って、出現し続ける場合もあります。24時間以上たっても消えない蕁麻疹も、最近多く診かけます。
【蕁麻疹の原因】
蕁麻疹の原因や誘因になるものとして、蕁麻疹(じんましん)の原因は
食物、薬疹、感染症(風邪など)、肝臓病、膠原病、寒冷刺激・暑さ、日光、運動、ストレスなど様々なものがありますが、
6〜7割程度は原因不明です。
(特発性の蕁麻疹)このタイプの蕁麻疹は毎日のように症状があらわれます。そして、元々ダニ、ハウスダスト、真菌等に感作され(過敏な状態になっている)、さらに感染(風邪も含めて)、温度・湿度変化、心理的要因(ストレス・精神的緊張等)の少なくともいずれか1つが加わり、蕁麻疹が発症や増悪し、受診する場合が比較的多くみられます。
蕁麻疹は血液検査により原因が分からない場合も多いので、
どのようなきっかけで出たかをメモをし、携帯電話で患部の写真を取っておきましょう。
【蕁麻疹の治療・投薬】
蕁麻疹の基本的治療は、原因物質を除去する事ですが、原因が明確であるケースの方が少ないので、薬物治療が中心となります。薬物療法としては、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤の内服が主で、慢性化、難治化する蕁麻疹に対しては、ステロイド剤の内服を処方する場合もあります。また、急速に拡大・融合し、広範囲に到る蕁麻疹に対しては、肝庇護剤として使用される強力ミノファーゲンC、グルタチオン製剤や代謝の速いステロイド剤の点滴静注を施行します。当院では
体質改善のために漢方薬を内服や管理栄養士による食物アレルギー指導を必要に応じ実施することもあります。ご希望の方は、診察時にお申し出ください。